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映画やアニメを中心に観たもの聞いたものをレビューしていく個人的ブログです

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 感想

公開日:2008年12月25日(日本2009年2月7日)

監督:ディビッド・フィンチャー(セブン、ファイトクラブなど)

脚本:エリック・ロス( フォレスト・ガンプ/一期一会、アリー/ スター誕生 )

音楽:アレクサンドル・デスプラ

主演:ブラッド・ピットケイト・ブランシェット(ロードオブザリング、アイムノットゼア)

 

 80歳を超える体で産まれ、年を追うごとに若返っていくベンジャミンバトンの人生を描いた物語。逆浦島太郎というべきか。人と時間の進みが違う一人の男を描いた大河ドラマである。

 孤独に苛まれながらも自分の宿命を受け入れて生きていくベンジャミンに心打たれる。年老いたブラッド・ピットのメイクアップや演技やセリフ回しが絶妙で長時間尺の映画だがのめり込んで観てしまった。

 本当にディビッド・フィンチャー監督は人の心根を描くのが上手い。セリフの一つ一つがぐっと心に来る。

 個人的にツボなのが、他の人とは異なった理で生きなくてはならなくなった人間の儚さがたまらなく涙を誘う。娘も出来たが若返ってしまう自分は娘には相応しくないと自ら身を引く献身さ。我々視聴者しか感じることが出来ない彼の気持ち。インターステラーなどしかり自分はこういった運命の悪戯、時を越える想いに弱い。

 最後までこちらの期待を裏切らずに、綺麗に終わらせてくれた。

 

ぐっと来たセリフを幾つか抜粋。

  • みんな最後は同じ。たどる道が違うだけよ
  • 人生はどうにもならない出来事の積み重ね
  • 死を前に腸が煮えくり返り、運命の女神を呪いたくなる。だが、お迎えがきたら諦めて逝くしかない。

  • やりたいことをやるのにタイム・リミットなんてない。変わるにしても、変わらないにしてもそうだ

 

最後に自分のレビューよりも優れたレビューがあったので掲載。

【レビュー】『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』が教えてくれる、人生と死にまつわるメッセージ | THE RIVER

 

個人的評価

82点

「ミッドナイト・スカイ」感想

公開日:2020年12月11日

監督・主演:ジョージ・クルーニー(オーシャンズイレブン、スリーキングスなど)

脚本:マーク・L・スミス

撮影:マーティン・ルーエ

音楽:アレクサンドル・デスプラ(真夜中のピアニスト、ベンジャミン・バトン 数奇な人生 英国王のスピーチ、グランド・ブダペスト・ホテル、シェイプ・オブ・ウォーターなど)

主演:フェリシティ・ジョーンズ(博士と彼女のセオリーなど)

 

 何かの影響で地球に人類が住めなくなってしまった近未来。第二の地球を探すべく探索していた宇宙船に危機を伝えるため、北極の観測基地に一人残った博士を描くストーリー。Theディストピア映画である。

 北極の寒々しい背景、近未来を感じさせる基地の内装、ジョージ・クルーニーのやつれた感じなど非常に雰囲気が良く。それをアレクサンドル・デスプラの音楽がより際立たせてくれている。

 だが、雰囲気は良いのに肝心の話の中身(結末)が薄い。舞台がそもそも北極と宇宙船内だけだし、そうとう飽きさせないようなストーリー運びや結末を用意しないといけないのに、以下ネタバレ

 

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コーチ・カーター

監督:トーマス・カーター(ネゴシエーターなど)

脚本:マーク・シュワーン、ジョン・ゲイティンズ(フライト、キングコング: 髑髏島の巨神)

撮影:シャロン・メール

主演:サミュエル・L・ジャクソン(パルプフィクションスターウォーズアベンジャーズ、ダイハード3など)、リック・ゴンザレス、チャニング・テイタムなど

 

 王様のブランチでLiLicoさんが紹介していたのでNetFlixにて視聴。

The王道スポコン映画。素行も悪い弱小バスケチームのリッチモンドにOBで優秀な選手であったカーターがコーチに就くことに。

 最初は反発しながらも、カーターのひたむきでブレない指導にだんだんと一致団結していく。しかし、途中調子に乗ってしまったりとSAVE THE CATの法則で言うところの悩みのとき、すべてを失ってがよく効いており飽きさせない。

 バスケの試合シーンはCGなどは一切使わず、演者がガチでプレイしたらしいので本当の試合を見ているハラハラドキドキ感が楽しめる。

 サミェエル・L・ジャクソンのいかついコーチっぷりも堂に入っていて素晴らしい。

 ハートフルな映画が観たいときにはお薦めの作品です。

 

個人的映画評価

76 点